食い下がりを廃止すべき理由

綾目麻雀では食い下がりが廃止されています。このページではその理由を解説していきます。

食い下がる理由が不明確

まず、なぜ食い下がるのか、という素朴な疑問があります。

その答えは浅見了氏のページに書かれていました。

  もともとすべてのアガリ役に、食い下がりはありませんでした。それが時代の流れの中で、リーチ麻雀というゲームの形態に合わせての妥当性が求められ、いろいろな役の翻数がアップしました。

 それまでアガリ役は門前アガリでも副露アガリでも翻数に変化はしませんでしたが、アップした代わりに、副露アガリしやすい役は一翻下がりするようになりました。

食いタン+食いピンフ| 麻雀祭都

リーチ麻雀の「妥当性」とは何でしょうか。「副露アガリしやすい役は一翻下がる」のは妥当でしょうか。

「○○というルールがあるのは、□□であるのが妥当だからだ。」という説明が成り立つならば、多くのルールは「妥当だから」という言葉を使って同じように説明できるでしょう。

例えば、「清一色の翻数は、その役の美しさと作る難易度と他の役との釣り合いから6翻が妥当である。」とか、「リーチ後に待ち牌が変わらない暗槓ができるのは、リーチ後は面子を変えてはいけないが槓子は刻子と同じとみなせることを考えると妥当である。」とかが言えます。

どちらも理由は述べていますが、理屈は不明確です。

清一色の例では、6翻ではなく5翻や4翻のルールだったとしても同じ理由が言えてしまいます。

リーチ後の暗槓は、「リーチ後は面子を変えてはいけないし槓子は刻子と別の面子であるから、リーチ後の暗槓はできないルールが妥当である。 」とも言えます。「 待ち牌が変わらなくても、カンチャンとかペンチャンという待ち型が変化するものは不可とするのが妥当である」という余地もあります。

妥当性を理由にするならば、それをしっかりと検証する必要があでしょう。

食い下がりのある役とない役の線引きが曖昧

副露できるすべての役が食い下がるわけではありません。

「チーできる役は食い下がる」というのが大まかな線引きと言えますが、正しいとは言えません。断幺九は副露しても成立しますし、(断幺九は1翻だから、食い下がりで翻数を下げようとしても下げられず、成立しないことになるはず)3翻役の二盃口は副露すると成立しなくなります。その線引きは曖昧です。

断幺九は副露すると成立しない「喰いタンなし」のルールもありますが、規則性よりも好みかそうでないかで喰いタンありなしが決められると感じます。

一方でポンのみできる役の副露の有無で差はないという不規則性

「チーをするのはポンをするよりも簡単だから、役に関係する牌をチーできる役が食い下がるのは妥当だ」というのを聞きます。でも、それは本当でしょうか。

副露はポン(またはカン)のみができる役は食い下がりません。副露してもしなくてもその役の翻数は同じです。

そのような役は副露の有無で翻数に差はなくていいのでしょうか。役に関係する牌をチーできる役は食い下がるのにです。ここにルールの不規則性があります。

すでに門前役や三暗刻がある

食い下がりがなくたって、門前のみで成立する役「立直」と「門前清自摸」、「一発」あるのですから、門前と副露ありでバランスは調整されています。

また、三暗刻が役としてあるのだから、 さらに食い下がりのルールで差をつける調整は不要と考えます。

綾目麻雀では食い下がりを廃止

以上の4つの理由から、食い下がりは不要と考えられ、綾目麻雀では食い下がりが廃止されています。

ルールにはちゃんとそのルールを作った理由がしっかりしていなければなりません。そうでなければ、プレイする人が理解や納得をしにくくなり、ゲームの普及の妨げになることでしょう。